アレルギー
アレルギーとは
アレルギーとは、本来体を守るはずの免疫反応が、花粉・ダニ・ハウスダストなどの特定の物質に過剰に反応してしまう状態をいいます。
くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの症状が起こり、生活の質を大きく下げてしまうこともあります。
当院で診療している主なアレルギー疾患
花粉症(スギ・ヒノキ・イネ科・ブタクサなど)
季節ごとの花粉により鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどが出ます。
症状に応じて内服・点鼻・点眼などの治療を行います。
ダニ・ハウスダストによる通年性アレルギー性鼻炎
一年を通して鼻づまり・くしゃみ・咳などが続くタイプです。
掃除や寝具の工夫とともに薬物療法を組み合わせます。
アレルギー性結膜炎
目のかゆみ・充血・涙が止まらないなどの症状がみられます。
鼻炎と併発することも多く、点眼・内服を併用して治療します。
アレルギー検査について
当院では、症状やご希望に応じて2種類の検査を行っています。
①イムノキャップラピッド(ImmunoCAP Rapid)
- 指先からの少量採血で、当日15〜30分ほどで結果がわかる迅速検査です。
- 検査項目:スギ・ヒノキ・ダニ・ハウスダスト・ネコ・イヌ・カモガヤ・ブタクサ の8項目
- お子さまやお忙しい方にもおすすめです。
②採血によるアレルギー検査(View39)
- 腕からの採血で、約39項目のアレルゲンを同時に調べることができます。
- 結果は約1週間後に判明します。
- 花粉・ダニ・カビ・食物・動物など幅広く原因を調べたい方に適しています。
治療について
アレルギーの原因や症状の程度に合わせて、以下の治療を行います。
- 抗ヒスタミン薬・抗ロイコトリエン薬などの内服治療
- ステロイド・抗ヒスタミン配合の点鼻薬
- アレルギー性結膜炎に対する点眼治療
- 舌下免疫療法(スギ・ダニ)も行っています
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生活上の工夫
- 花粉が多い日は外出を控える、帰宅時は衣類を払う
- 寝具は週1回以上洗濯・布団乾燥を使用
- 室内の換気・掃除をこまめに行う
- 加湿器や空気清浄機の活用
高槻市での医療助成について
高槻市では、18歳以下のアレルギー治療に助成が適用される場合があります。
特に舌下免疫療法では自己負担が無料となるケースもあります。詳細は窓口でご確認ください。
よくある質問(Q&A)
Q1. どの検査を受けたらよいですか?
A.急ぎで原因を知りたい方は「イムノキャップラピッド」、より詳細に調べたい方は「View39」がおすすめです。
Q2. アレルギーは治りますか?
A.体質による部分もありますが、舌下免疫療法などの根本治療により症状の軽減や再発予防が期待できます。
Q3. 検査は子どもでも受けられますか?
A.どちらの検査もお子さまに対応しています。特にイムノキャップラピッドは指先の少量採血で済むため、痛みが少なく小児にも適しています。
Q4. 舌下免疫療法は何歳から始められますか?
5歳以上から開始可能です(症状や理解度により医師が判断します)。詳しくは当院の「舌下免疫療法」ページをご覧ください。
Q5. 花粉症の薬はいつから飲み始めたらいいですか?
A.花粉が飛び始める2〜3週間前から内服を開始すると、シーズン中の症状を軽く抑えることができます。スギ花粉の場合、12月末〜1月頃の早めの開始がおすすめです。
Q6. 薬を長く飲み続けても大丈夫ですか?
A.第二世代抗ヒスタミン薬などは眠気が少なく、安全性も高い薬が主流です。医師の指導のもとで継続することで、症状を安定させることができます。
Q7. 授乳中・妊娠中でも治療できますか?
妊娠中・授乳中の方でも使用できる薬を選択して治療可能です。自己判断せず、受診時に必ずお知らせください。
Q8. 花粉症とダニアレルギーは同時にありますか?
A.はい、両方を併発している方も多く見られます。検査で原因を特定し、時期に応じて治療を調整します。
Q9. アレルギーは遺伝しますか?
アレルギー体質は遺伝的な要素もありますが、生活環境(室内のダニ・ハウスダスト・花粉の曝露量など)も大きく影響します。日常の環境整備が予防に役立ちます。
